発売日:2011年12月26日 定価:638円(10%税込)
人間と魔族の戦いに終焉を――。その想いで手をとりあった魔王と勇者。その道は決して平坦ではない。それでも彼らは歩みを止めることはないのだった。ネットを沸かせた異色ファンタジー第2巻登場!
ついに破られてしまった開門都市。圧倒的劣勢――と見せかけたその先にあったのは、決断と冷静が織りなす市街戦だった。また、魔王と勇者は、ついに“その場所”へ足を踏み入れんとするのだが……。
開門都市を攻めあぐねる聖鍵遠征軍。女騎士率いる遊撃部隊の活躍もあり、遠征軍側にも疲労の色は濃くなりつつあった。だが、それ以上に疲弊した魔王は精神的限界を迎える。彼女に対し、青年商人は――。
必死で聖鍵遠征軍の猛攻に耐える開門都市だが、限界が近づいていた。魔王の指示に背き、火竜公女は“ある人物”のもとへ駆ける。ただ、自分ひとりだけを交渉材料として。その献身は、果たして報われるのだろうか。
ついに開門都市へと到達した聖鍵遠征軍。マスケット銃の性能は想像を遙かに凌駕し、その大地は夥しい血に濡れる。それぞれが犠牲を払う中、メイド姉は竜族の秘宝を求める。戦争を、止めるために。
着々と魔界侵攻の準備を進める聖王国。しかし、魔王たちは、「本当の敵」の存在に気づき始めていた。マスケット銃という悪夢に立ち向かうため、魔王は、勇者は、戦い方を変える覚悟を固める。