二人で巡る久しぶりの故郷。その地で遥が気がついた和真への気持ち。「最後に一緒に活きたい場所があるんだ――」
「約束なんて守る気なかったんだ」そう告白した遥が語りはじめたのは”アタシ”になる前の、”オレ”だった頃の思い出――。
恋愛相談を受けていた愛華の想い人、それは同居している親友・和真だった――。オトコとオンナ、その狭間で揺れ続ける遥が知ったこの事実は、感情の天秤をどう揺らすのか。
“雌雄転換病”で女性になった親友との共同生活は「親友として」と「男女として」という2つの距離感の微妙なバランスで成立していた。そして、それは2人が気づかないうちに揺らぎはじめて――。
大人になったらお前に会いにいく――。その約束を胸に、7年ぶりに再会した彼は「彼女」になっていた! TSの旗手・緒原博綺が見事な筆致で描く初オリジナルが登場!その胸の高鳴りは危険な予感…?